数か月前のことになるのですが、あるビジネス専門誌に「遺伝子組換え作物」についての掲載記事がありました。興味深く読み始めると、「遺伝子組換え作物の最大の問題は、将来的に人間の健康にどのような影響がもたらされるか十分な検証が行われていない。」というこでした。
インドで起こっている、遺伝子組換え(以下GMO)の種子を導入する農家が急速に増えた為、そのGMO作物を食べた家畜の被害のことや、導入した農家の経済的環境による悲劇等についても書かれていました。また、イギリスのチャールズ皇太子がインドでの悲劇を目の当たりにして、日本を訪問した際にGMO作物の危険性について注意を喚起する発言を繰り返し行ったにもかかわらず、日本のメディアは一言も報道することはなかったということです。
この記事を読み終えた後、「当社の揚げ油も将来的には非遺伝子組み換え(以下non-GMO)の油にしよう。」なんて暢気に構えていられなくなりました。日本では、サラダ油の95%がGMO作物から取った油だと聞いたからです。現段階では、安全かもしれません。しかし、「あなたの食べる物=あなた自身」なのですから、より安全なものを選んで、食するに越したことはありません。
当社では、ようやく12月からこの非遺伝子組換えの菜種油(一番搾り)を使って揚げ物を作ることができるようになりました。世界的な作物状況の中で、続けられる限りは、より安全なものを求めて、製造に取り組んでいきたいと思っております。